「柔術」我々は短縮してそう呼びますが、正式には「ブラジリアン柔術」という名前がついた格闘技です。その昔、日本の柔道家がブラジルに渡って、グレイシーというブラジル人に伝えたところ、それが、90年代に世界最強の格闘技として日の目を見たのです。皆さんもプライドやRIZINなどで見たことがある総合格闘技。それのルーツになっているのがブラジリアン柔術なのです。

総合格闘技は、殴る、蹴る、投げる、極める、で構成されていますが、ブラジリアン柔術は、打撃が一切ありません。また戦いのほとんどが寝技で構成されているので初めて見る人は、それが格闘技だとは思わないかもしれません。

ずばり、全年齢ケガなく、無理なく取り組める、安全な格闘技というところです。殴る蹴るがありませんので、痛い思いをせずに続けることができます。

90年代はグレイシー柔術は世界最強でした。世界中の格闘家がその戦法に驚愕して、研究した結果、現在UFCを始め、世界各国での総合格闘技ブームが起きたのです。そして、世界的に喧嘩の様相が変わりました。よくある質問に、ブラジリアン柔術は喧嘩に使えるのか？（有効なのか？）というものがありますが、基本喧嘩は暴力ですし、違法行為なので当方は一切おすすめしませんが、Youtubeで「street fight bjj」などで検索すれば、その手の動画を沢山みつけることができます。そしてそれは、非常に有効であることがわかります。

しかし、RJJで教えているのは、スポーツ化した柔術です。競技柔術の試合で勝つための技術を教えています。ですので、喧嘩や護身術として使いたい。といった場合には、すこし方向性が違うかもしれません。しかしながら、ベースはさほど変わりはないです。要は相手を倒してマウントを取って、腕を極めたり首を絞めたりするのです。

ダイエット目的で取り組めば当然、ひきしまったボディは手にはいります。しかし、中年が格闘技を始めた場合、今まで以上に食事を摂ってしまうことも・・。練習後の飯の旨さがハンパないのです。ですので、その辺は人によります。

できますよ。やはり日本ではプロレス世代、PRIDE世代がブラジリアン柔術を始めることが多いのですが、その年代はもれなくオジサン。日本の柔術界はオジサン中心なんですよ。若い人にも沢山来てほしいですが、オジサンがゴルフの代わりに柔術やるってのも乙なもんです。

今アメリカをはじめ、ヨーロッパでも広がるブラジリアン柔術は、ハリウッドセレブの間でも大人気。未だかつて、ここまでイケてる格闘技はなかったです。海外ではブラジリアン柔術は、サーフィンのようなカルチャーとして広まっています。単なる護身術ではなくて、ライフスタイルにまで昇華しているんです。国内では木村拓哉さん、岡田准一さんもブラジリアン柔術愛好家といううわさもあります。芸人さんでは品川祐さんも実際に大会に出るくらいの愛好家なんです。そして、ブラジリアン柔術のユニフォームともいえる柔術着ですが、これは柔道着のように格式ばったものではなく、海外からの逆輸入された非常におしゃれなストリートカジュアル風なものが多数発売されていて、まるでスニーカーのようにプレミアがついて1着10万円などで取引されていることもあります。ブラジリアン柔術はおそらくこれから5年で日本でも一気に広まっていくのではないでしょうか。その頃に、あなたが教える側に回れば、モテることまちがいなし！！