鬼蜘蛛、結成のはなし。

妖怪メダル様から拝借
妖怪メダル様から拝借
「岡本さん、IPPONジャンボリー3ですが、出るチームは決まりましたか?」

キッカケは、シュレック関根さんから届いた、このメッセージでした。

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僕自身、出場表明はしていましたが、運営に専念しなきゃと思っていた矢先。

正直、迷いました。

話したことも、会ったこともない方と、チームを組むなんて。。

しかし、詳しく聞いてみると、IPPONジャンボリー3に出たくても、
メンバーが集まらなくて困っているとのこと。

生田さんのトラスト柔術アカデミーと、井手さんのパラエストラ那珂川の方々が、
IPPONジャンボリー3に出たくてもチームが組めずにいるので、
その方達と出場してもらえないか?というものでした。

そこにアンデルソン高橋選手も加わることになったのですが、
「出たくても出れない」という方の助けになりたいという思いから、私も加わることにしました。

しかし、7/4のコパ・ブルテリアで、大胸筋と上腕二頭筋の筋損傷により、
私は事実上、出場不可能になってしまいました。

代役としてレアンドロ草野選手にお願いをして、快く了承の返事をいただくことができました。

にも関わらず、大会3日前だったでしょうか。

アンデルソン高橋選手の子供が喘息で入院したことにより、急遽欠場。

レアンドロ草野選手も、外掛けありのルールだと、膝の怪我が心配で、
9月のワールドマスターズに支障が出かねないので、こちらも急遽欠場。

当初の振り出しに戻ってしまったのでした。

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私が出場しなければ、鬼蜘蛛は4人になってしまう。

不思議と迷いはありませんでした。

4人のIPPONジャンボリー3に掛ける想いが分かっていたからです。

なかには、前日の全日本選手権に出場する方もいて、大会後に高速バスで大阪入りする方もいました。

家族には内緒で、柔術衣をキャリーバッグに詰め込んでいる自分がいました。

怪我の具合は、ようやくなんとか右腕が上げられるようになった程度で、2〜3割程度の回復だったと思います。

怪我をしてから、満足のいく練習をできるわけもなく、ほぼぶっつけ本番です。

パラエストラ北九州の西本さんを大将に置き、私は副将あたりで出場するつもりでしたが、
西本さんは前日の21:00まで試合をして、そのまま高速バスで大阪入りしたという話を聞き、
自然と「私が大将で出ます!」と宣言していました。

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正直、利き腕の右腕が使えないので、コムロックも一番絞りもできません。エビもできません。

でも、やる時はやらなくてはならないときがあるのです。

スラ◯ダンクの「断固たる決意」というやつでしょうか。

勝てる見込みはないけど、勝ちにいかなくてはならない。

「大丈夫なのか?!」

側から見れば、そう思われても仕方ありませんが、私の気持ちは変わりません。

自然と畳の上に立っていました。

先鋒から副将まで全て引き分け。
いい流れで私にまわってきました。

相手は吹田柔術の平田選手。

試合中に怪我を悪化させてしまい、右上半身は使えず。
上手く攻めれず、上手く守れず、泥まみれの情けない姿をさらしてしまいました。

なんとか引き分けに持ち込み、そのまま延長戦。

しかし、右腕が痛くて仕方がない。
でも、チームメイトの前で、情けない顔をするわけにはいかない。

「大丈夫。」

何が大丈夫なのかは分かりませんが、「うん」とだけ仲間に頷きました。

しかし、そんな思いもむなしく、すぐにパスガードをされ、良いようにあしらわれ、
最終的にはバックチョークで一本負けを喫しました。

試合中、「どうしよう。どうやって攻めれば良いんだ。」と思っていて、勝つための方法を模索していました。

チームメイトが繋いでくれたバトンを受け取り、勝利へと繋げるのが私の役目。

しかし、それは叶いませんでした。

ベストコンディションではないのが分かっているのに出場して、物の見事に無様に散りました。

客観的に見れば、鬼極惨敗でしょう。

でも、負けることには慣れています。

自分自身のことなんて別に良いんです。

それよりも、チームメイトのIPPONジャンボリーに賭ける想いに応えたいという、気持ちしかありませんでした。

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あくまでも結果論ですが、アンデルソン高橋選手とレアンドロ草野選手が欠場となったことにより、
鬼蜘蛛の絆がかなり深まったと思いますし、IPPONジャンボリー3自体も、盛り上がったと思います。

いつも以上の力を発揮し、バトンを繋ぎ、チームメイトの応援をする。

初対面なはずなのに、仲間意識が芽生えていました。

ひとりはみんなのために。
みんなはひとりのために。

「来年も同じチームで出て、リベンジしたい。」

大会終了後、チームメイト全員が同じ気持ちでした。

団体戦はすごいです。
IPPONジャンボリー様様です。

写真は鬼蜘蛛のメンバー。

西本さんが帰っていたため4人ですが、みんな良い顔をしていますね。